アーユルヴェーダでは欠かせない最高のハーブのひとつ。抗菌、抗炎症に優れたターメリック。
内服も外用にも用いられています。ここでは秋ウコンについてまとめてみました
Data
名前 | ターメリック turmeric |
和名 | ウコン |
学名 | Curcuma longa [クルクマ・ロンガ] |
科 | ショウガ科 |
使用部位 | 根 |
ドーシャ | 全てのドーシャに (K -、過剰摂取の場合P,V+) |
グナ | 軽性 乾性 |
ラサ | 苦味 辛味 |
ヴィールヤ | 熱 |
ヴィパーカ | 辛味 |
ダードゥ | 全て |
効果効能
アーユルヴェーダ的見解
辛味、苦味、乾性 ー カパ
熱性 ー ヴァータ、カパ
苦みーピッタ
カパが増える冬から春の季節の養⽣に⽋かせないターメリック。聖典ではターメリックは清浄と浄化に結びつくものと記されている。アーユルヴェーダでのターメリックの効果効能は、体内の全ての組織に流れていきますが、主に消化器系、循環器系、呼吸器系の系統に働きかけます。アグニ(消化の⽕)を刺激し、消化を促進させる働きも。
サンスクリット語におけるターメリックの同義語には、「Nisha(星降る夜のように美しい)、Haridra(肌を清潔にし、肌色を良くする)、Yoshitpriya(女性に好かれる)、Krimighni(虫による感染症を和らげる)、Peeta(黄色い色を持つ)」などがあります。
アーユルヴェーダの古典では、ターメリックは「Kushtaghna(皮膚病を緩和する薬草群)」、「Lekhaneeya(削る性質を持つ薬草群)」、「Krimighna(虫による感染症を緩和する薬草群)」に分類され、ドーシャに対する作用ではカパドーシャを鎮静するハーブのグルーブとされています。
消化器系への効果
食欲不振の状態を緩和します。アグニを刺激し、消化を促進させます。便秘を改善します。
循環器系への効果
血球に栄養を与えます。抗菌作用があるため、感染症を予防します。血糖値や血中脂質をコントロールします。母乳が良くなります。また、ターメリックは心臓に良いとされています。
免疫系への効果
免疫システムを後押しする性質を持っています。特にターメリックに含まれるクルクミンは抗癌作用があり、癌細胞の成長を抑制します。 また、多くのアレルギーを予防することができます。
肌への効果
ターメリックは皮膚にも良い作用を持ちます。傷の治りを促進し、傷跡が残るのを防ぎます。肌を美しくし、艶やかな肌色にします。
生殖器系への効果
生殖能力を向上させます。
神経系への効果
ターメリックは健康的な睡眠をもたらします。そのため、精神的な健康にも良い作用があります。神経を強く、健康に保ちます。神経を感染症から守り、脳内の血液凝固を防ぎます。脳のサトヴィックな性質(純粋性)を向上させ、記憶力を高めます。
メディカルハーブ的見解
ターメリックは天然の素晴らしい抗生物質であると同時に、消化力を高め、腸内フローラを活性化することを助けてくれます。抗菌作用が強いので、風の引き始めや慢性的な病気にも。また、血液を浄化して温め、新しい血液の形成を助けてくれる働きもあり、細胞中DNA損傷に関係する有害な活性酸素を除去する作用もあります。
またクルクミンという成分が、肝臓の働きを強化するのでお酒を飲む人に最適なハーブ。食後に飲むことで、消化を促してくれます。沖縄に行くとそこら中でウコン茶売ってますね!クルクミンは肝臓だけでなく、胆のうの機能も促進し、血中コレステロール値の調整、アルコール肝炎の予防、抗ガンといった作用が期待されています。消炎作用もあるので、皮膚炎、潰瘍、リウマチ、関節炎にも利用されています。
効能
- 脂質低下作用
- 胃保護作用
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
- 強肝作用
- 利胆作用
- アンチエイジング
- 消化不良
- 下痢止め
- 飲みすぎ
- 皮膚炎
- けが(傷口の手当て)
- シミ
- リウマチ
- 関節炎
- 潰瘍
- コレステロールを下げる
- 血圧を下げる
使い方
喉の痛みに
ターメリックと塩でうがいする
ゴールデンミルク
ターメリックとお好きなミルクと甘み
生姜やペッパーを入れても美味しいです
目のかゆみに
ターメリックパウダー(2つまみ)を常温の水(コップ1杯)によく混ぜ、目を洗います。
