Food STYLE  食のスタイル

最近は多様他種な食のスタイルがありますね! 欧米だけではなく日本にも浸透してきていると思いますがまだまだ外食やオーガニックスーパーは欧米諸国に比べるとチョイスの幅が狭いようです

ベジタリアンといっても細かく分けられており、他にもオーガニック、マクロビオティック、ローフーディスト、ロカボ、などなど沢山のスタイルがあります。なのでそれぞれを色々な視点から細かく見ていこうと思います。

ヴェジタリアン

ベジタリアンとは一般的に、野菜や穀物を主に食べる人の食習慣のことです。その中でも色々な種類があり、一切動物性を取らない、乳製品や卵はOKなどのスタイルがあります。

そもそもなぜヴェジタリアンなのか、、 ヴェジタリアンの食生活を実践している人は、宗教、思想、健康などの理由がありますが具体的に何を食べて、何を食べないかは 思想、文化、宗教、過程によって違ってきます。同じ宗教でも人により少し食生活が違う場合もあります

ヴィーガンの中の代表的な動機には、以下が挙げられます。

    1. 健康 ダイエタリー・ヴィーガン
    2. 環境 エンバイロメンタル・ヴィーガン
    3. 動物 エシカル・ヴィーガン
    4. 宗教

 

  • 健康
    ダイエタリーヴィーガン(Dietary Vegan)と呼ばれる、健康に重きを置いたヴィーガニズムがあります。肉食は健康に悪い、菜食は健康に良いという理由で菜食を実践する人や、肉や乳製品が体に合わない人もいます。 Netflixの’Game Changer”など参考になります

動物性食品の摂取をやめることで癌リスクが低減に繋がったり、動物性脂肪の摂取を減らすことで、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系疾患のリスクを下げることに繋がると考えていて、以下のような研究・データを参考にしています。

 

  • 思想(環境、動物)   個人的な思想によりヴェジタリアンになる人もいます。 感じ方もそれぞれですが動物を殺したり苦しめたりすることをやめたいと思う人や、環境保護のために肉食をやめるべきだという人もいます。肉の生産には広大な土地と水を必要としたり抗生物質の乱用などの影響があります。エシカル・ヴィーガンたちの最優先事項は「動物愛護」ですので、動物が絡んで生産されたモノ全般に対して否定的です。地球温暖化の影響が顕在化し、世界各地で熱波やハリケーン、洪水、干ばつ、森林火災などが立て続けに起こる昨今、環境問題を動機にヴィーガンを実践する人も増えています

畜産は車の排気ガスよりも地球温暖化への影響が強かったり、アマゾン森林伐採(森林火災)の主要因になっていたりする、超巨大産業となってしまっています。

さらに、魚介類においては、乱獲による生態系の変化や漁獲量の減少が顕著で、2050年までに漁場が枯渇する(海から魚が獲れなくなる)ことまでも懸念されています。

  • 宗教
    世界中の宗教の中には、菜食主義や菜食を勧めているものがいくつかありその理由は宗教によってそれぞれ異なります。ヒンドゥー教や、キリスト教・仏教の一部の宗派などがあります。

 

VEGAN  ヴィーガン

完全菜食主義。すべての動物性食材を避けます。食べるもの以外(洋服など身の回りのもの)に関しても動物由来のものを避けることで動物の命を尊重する、動物を苦しめたりしないようにする生き方と言えます。 動物由来のものを避けることで動物の命を尊重する「エシカル・ビーガン」の人たちもいます。ヴィーガンは心にも重きを置いています

 

ラクトヴェジタリアン      Lacto Vegetarian

肉・魚・卵は食べませんが、チーズやヨーグルトなど乳製品は食べます。「ラクト」は乳のことです。

 

オボヴェジタリアン  Ovo Vegetarian

肉、魚、乳製品は食べませんが 卵は食べる

ラクトオボヴェジタリアン      Lacto ovo Vegetarian

肉・魚は食べませんが、卵・乳製品は食べます。  欧米のヴェジタリアンはこのタイプが多いといわれています

ペスカタリアン、ペスコヴェジタリアン

肉は食べずに魚などの魚介類、卵、乳製品は食べます

フレキシタリアン

最近聞くことの多い”フレキシタリアン”  フレキシブル(柔軟)+ ベジタリアンからなる造語です。

お肉や魚などの動物性の摂取を制限しようとしているが思いのほか難しい。なので出来るだけ動物性を減らし柔軟に対応していくのがフレキシタリアン。 いわゆる、ゆるヴェジ。野菜や穀物などの植物性をメインに魚や乳製品、卵を適量、たまにお肉などの食生活。また外出先やお付き合いなどでもフレキシブルに対応できるヴェジタリアン。

基本的には、果物や野菜、ナッツ、種子、豆類を多く摂って、動物性食品や砂糖、加工食品の消費を減らす。また、牛肉より豚肉、豚肉より鶏肉を食べることは、より環境にやさしい選択になる。

ある研究によると2050年までにフレキシタリアンの人口が増えその食生活を実践した場合、現状の食生活に比べて温室効果ガスを約56%, 水資源や農地などへの環境負荷を約6〜22%も削減できると推定されています。その研究で想定されているのは、野菜や果物、豆類などの植物性タンパク質をメインに、家畜類や魚、乳製品、卵を適量と、週1回程度の赤身肉を食べる食生活です。持続可能で健康的なフレキシタリアンの「食」

ローフード

ローフードの ”ロー(RAW)’とは、「生」という意味でローフードとは、野菜や果物などを中心とする食材をできるだけ生に近い状態、高温加熱をしていないベジタリアンフードです。生きた(=生命力に満ちた)食材という意味で、リビングフードと呼ばれることもあります。

生の野菜、果物、ナッツ類、海藻低温圧搾した植物オイルなどを生、46度以下で調理します。植物の生きた栄養を取り込むことにより、そのエネルギーを最大限に生かすことができるのです

それらを食べる目的は生きた酵素を体内に取り入れるため。身体には代謝酵素と消化酵素が存在します。食べ物から酵素を摂取することで代謝の働きを高める事ができます。食べ過ぎや肉類、加工食品などは消化酵素をたくさん使い、身体の中を動かし生きるために必要な代謝酵素に回らなくなります。そうすると代謝が下がり風邪を引きやすく体調崩しやすくなります。生の野菜・果物を多く摂取するとそれらを消化するためには、体内の消化酵素はあまり必要としません。(野菜・果物には食物酵素があり自己消化する) (酵素の話はファスティングの記事で詳しく書きます)

また食物を加熱すると、ビタミンやミネラル、食物酵素が破壊されてしまいます。この食物酵素の働きを生かすことが、ローフードでもっとも重視される点です。

 

マクロビオティック

マクロビオティックの語源は古代ギリシャ語で”マクロビクス” 。 マクロは「大きい」、ビオスは「生命」を意味し宇宙と自然の法則に沿った生き方です。

基本は玄米食をベースに動物性のもの、肉は食べず、無農薬・自然農法の穀物や野菜を中心とした食事をとります。野菜は、その土地・その季節にとれるものを食べるようにして添加物など入っていない本物の調味料を使います。

一物全体」とは生命あるものはそれぞれ1つで調和が保たれているという考えです。「一つのものを丸ごと食べる」という事が基本になります。一つのまとまりのあるもの種子、実、葉、根、穀物なら精白していないものをそのまま丸ごと。全体食は栄養も豊富でゴミも出ず経済的で環境にも優しいスタイルです。特に種子や実は、そのまま次の世代を生み出せるほどですから、バランスのよい、生命力に満ちた食べ物といえるでしょう。

身土不二」とは体と環境は密接な関係にあり「身体(身)と環境(土)はバラバラではありませんよ(不二)」という意味で自分の暮らす土地で季節にとれたものを食べる事で身体のバランスが整うという考えをいいます。例えば熱帯地域で育つサトウキビやバナナは暑さを和らげる陰性の性質があるため、寒い地方で食べると身体が冷えてしまいます。身近で穫れた新鮮なものを食べるのは理にかなっているのです。

玄米をはじめ全粒の穀物を主食とし、季節の野菜、豆、海藻を陰陽のバランスを考えて調理すること。そして身体に負担をかける、白砂糖、乳製品、肉、卵を控える事がマクロビオティックの基本です

 

 

 

アメリカの食の権威マイケル・ポーラン氏の言葉をお届けしよう。

「ホンモノの食物をたべよう。量はほどほどに。主に植物性のものを(Eat food, not too much, mostly plants)」

 

 

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